友人の結婚式・・・祝福の気持ちをカタチにする「オーダースーツ」

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長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。

T様が誂えたスーツが仕立て上がりました。

E・ゼニアの「Electa(エレクタ)」で仕立てたスーツ

T様がオーダーに際して選ばれた生地はエルメネジルド・ゼニアの「Electa」シリーズ。E.ゼニアと言えば、言わずと知れた‟生地の王様”であり、その中でもElectaは1929年に登場して以来「伝統と信頼」に裏打ちされた、その名の通り『秀逸』な生地と言えます(Electaとはラテン語で「秀逸」という意味を持ちます)。

このElecta、1928年にE.ゼニアが世界に進出したことを考えると、高級ファブリックブランドとしてその存在が認められる上で、とても重要な役割を果たしてきたと言えます。それは、Electa登場後100年近くを経た現在でも当時の製法を変えることなく生産し続けているという自信と、Electaが既製服に使用されるこはなく、オーダーメイドだけに使われるという事実を考え合わせると、E.ゼニアがElectaを特別な生地として位置付けていることが分かります。

ウインドウペン柄に「スラントポケット」を

またElectaの大きな特徴の一つが、生地自体が「混合織(平織&綾織)」を用いることで平織と綾織の共演が艶のある独特な風合いを生んでいるということ。一般的には、「平織=丈夫」「綾織=美しい質感」とされ、この両者が一緒になることで(スーパーファインメリノウールより更に細い繊細な羊毛たちが)抜群のトロトロ感を生み出します。

袖口は「本切羽」仕様

そんな語りどころの多いElectaですが、今回T様はウインドウペン柄が施されたクラシックな生地を選ばれました。主な仕様としては、腰ポケットが斜めになっている「スラントポケット」や「本切羽」・更にフロントボタンは「3つボタン段返り」等、こちらもクラシックな雰囲気を助長する内容に。

またT様は20代でスタイルも良く、(スタイルの良さを生かす意味で)全体的なシルエットはややタイトめに仕立てましたが、あまりに今どき感を出し過ぎてしまうと長く着ることが難しいため、流行に左右されることがない範囲に抑えています。

全体的な印象は‟ややタイトなシルエット”にて

今回、T様がジェントルブリーズにご来店されたきっかけは「友人の結婚式にオーダースーツを着よう」と思い立ったことから。その後、インターネットで検索され、WEB予約の上でご来店をいただきました。ご友人の結婚式の日程を伺ったところ納期的にギリギリのタイミングではありましたが、何とか間に合いご納品することが叶いました。

長いお付き合いのご友人様が迎える「人生の節目」を祝うために誂えるオーダースーツ・・・素晴らしい友情、素晴らしい関係性です。スーツに限ったことでないとしても、「友人の‟その日”を祝うために数ヶ月前から準備をする」という深い想いに感動させられますし、その祝福の気持ちはきっとご友人様にも伝わることでしょう。

T様の想いをカタチにした、E.ゼニアのスーツが結婚式を彩りますように!

この度のオーダー、誠にありがとうございました。

ブラウン地ペイズリー柄の裏地もクラシカル

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