長く着たいなら覚えておきたい「最低限やるべき服のお手入れ」
「せっかくスーツやジャケットを仕立てたのだから一生着られますよね?」
時折そんなお声をいただきますが、実際はどうなんでしょうか・・・
ブログをご覧をいただきまして、誠にありがとうございます。
長野市のビスポークテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。
答えは・・・「お手入れ次第」。
今回はスーツやジャケットを脱いだら最低限やっていただきたいお手入れに関するお話。
オーダースーツやジャケットに限らず服が着られなくなるのは概ね、デザインが古くなってしまった時・体型が変わってしまった時・生地が傷んでしまった時などに分類されるかと思います。これらは、デザインを今どきな雰囲気に変更したり、サイズ調整を試みたり、更には余った生地があれば補正するなどの対応によって(でき得る範囲で)解決することができます。
いずれにせよ、お気に入りの服を長く着るには「お手入れ」が大前提であり、それ次第で長く着ることが叶うと言えます。
その「お手入れ」とは【3分間ブラッシング】。
用意するものは洋服用ブラシ(毛足の長い馬毛のものですと、繊細な生地を傷めるリスクも少なくオススメ)。そして具体的な手順は・・・
①ジャケットの袖から。袖口を持ち、下から上へ生地の間からホコリを掻き出すイメージでサッサッと小刻みにブラシを動かします。その後、上から下へ同じようにブラッシング。
②両袖が終ったら次は前身ごろ。こちらもまず下から上へ、その後上から下へ。
③後身ごろも下から上→上から下。
④袖付けなどの縫い目部分や肩も忘れずに。
⑤パンツも同様、下から上→上から下(外側だけでなく内股も万遍なく)。
以上の5工程。濡れタオルを用いる等の細かな手順はいくらでもありますが、今回は「最低限」ということでまとめてみました。こうした「お手入れ」を都度行うことで、生地の光沢や質感が保たれ長く愛用することができる。つまり服の寿命が延びるということですね。
(基本的な動きを簡単にまとめますと)
袖→前身ごろ→後身ごろ→袖付け縫い目・肩→パンツの順で、ブラシは下から上→上から下を3分間
一生着ることができるかどうか・・・悩ましい問いですが、私はこんなふうにお伝えしています。
「どんなに高価な生地でも手入れが行き届いていなければ否でしょうし、それほど高価でなくてもしっかりと手入れされたものでしたら可能かも知れませんが、大切なのは『お手入れ』です」と。
ちなみに私が所有しているジャケットで最も長いもので四半世紀・・・(当然!?のことながらサイズ直しはしておりますが)まだまだ現役です♪
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