夏だから、夏にしか履けない1本を・・・リネン(麻)素材トラウザーズ
「夏の仕事着で快適に過ごせるトラウザーズってないですか?
さすがにショートパンツというわけにはいかないので・・・」
ブログをご覧をいただきまして、誠にありがとうございます。
長野市のビスポークテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。
「猛暑日」も少なくない昨今の日本の夏。そんな夏を乗り切るため、シルエットに工夫を凝らしたリネン(麻)素材のトラウザーズなどをオススメしています。
リネンと言えば夏の素材として定着していますが、「夏にリネンを着る」メリットは幾つかあります。1つ目は『通気性』。風通しが良く発散性も高いので熱が籠りにくいという特性を持ちます。2つ目は『耐久性』。薄手の生地が多いリネンですが、実は腰が強く丈夫なのです。3つ目は『吸湿性』の高さ。コットンの4倍の吸湿性があると言われており、汗などで濡れたとしてもサラッとしていて肌にまとわり着かないという特徴があります。
デメリットとしては『伸縮性が少ない』ことなどが挙げられますが、そんなデメリットを考慮しながら仕立てたトラウザーズをご紹介しましょう(『シワになりやすい』というデメリット?!は、リネンならでは素材感として楽しんでいただけましたら幸いです)。
この伸縮性の乏しさを踏まえ、スーツを仕立てる時と比べて太腿(ワタリ幅)に余裕を持たせた仕様としました。これにより着座時の太腿部分の突っ張りがなくなり、非伸縮性をカバーすることができます。しかも生地が肌にまとわり付くことなく太腿周りの通気性も抜群です。
また、当店のトラウザーズは背中部分の「Vスリット」が標準仕様であることから、座った時や腰をかがめた際のウエストにかかる負荷を(Vスリットが開くことにより)軽減することができ、こちらも非伸縮性を補っています。
その他、今回仕立てたトラウザーズはベルトループを排して脇尾錠にてサイズ調整を施す仕様とし、カジュアルに寄りがちなリネンでありながら、フォーマル感を助長しビジネスシーンでも使えるよう配慮しました。
裾の仕様は通常よりやや厚めの5㎝ターンナップ(ダブル)に。ワタリ幅に余裕を持たせて、裾に向かってストンとテーパードがかって落ちていくノークッション丈ですので、少しだけ重厚感のあるダブルを選びました。
それにしても、リネンならではのシャリ感は涼し気です。
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