果たしてスーツやジャケットは一生モノと言えるのか??

「ユニ○ロで買えば手っ取り早く今どきな雰囲気は出せるし、

そこそこお洒落で清潔感もあるので十分なんです」

ブログをご覧をいただきまして、誠にありがとうございます。

長野市のビスポークテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。

ファストファッションの隆盛で、誰もが流行に遅れることなくお洒落になれ、価格もこなれていることから気軽にファッションを愉しむことができるようになりました。しかも、日本全国(世界各国!?)にチェーン展開されているそれらの企業の存在は、元々流行発信の起点となっていた都市部と地方の‟ファッション格差”をなくし、今や見るからに地方から都内へ遊びに来た「おのぼりさんファション」をされた方はほぼ皆無。そうそう「ダサい」と言われる人たちに巡り合うことは難しくなったと思われます。

私自身、ファストファッションを否定する気持ちは毛頭ありませんが、物事にはすべて表裏・メリットorデメリット・功罪があるものです。気軽にお洒落を愉しめる一方で、安価であるがために「大切に着よう」という意識が薄れ、早いサイクルで買い替え需要が発生していることも否めません。当然のことながら、リサイクル回収やフリマサイトの活用など再利用への取り組みを実践されている方も少なからずいらっしゃいますが、残念ながら「使い捨て」となってしまっているものも相当数存在します。

高度成長やバブル景気を経て東日本大震災なども経験した私たちは、「失われた30年」を経過し、今や「失われた40年」に向かって生きているとも言われています。そうした中にあって、企業としてはSDGsへの取り組みが大きく唄われ「ビジネスと社会の共存」が企業自体の存在意義の一つとして考えられつつありますし、私たち消費者もレジ袋の有料化や飲料の紙ストロー化・ビニール傘の不使用など様々な対応が求められ、積極的に心がけている方も多いのではないでしょうか。

ジェントルブリーズでは「良いものを永く使い続ける文化」を醸成したいと考えています。スーツやジャケットなどもその一つ。時代によって流行りのデザインがあり、スーツの肩パットの厚み・Vゾーンの深さ・着丈・シルエットなど流行遅れになってしまうことも有り得ますし、日々着用することで生地が傷んで擦れてしまい穴が開くようなこともあるかも知れません(体重変化によって着られないというケースも多いですね)。

では、スーツやジャケットは‟一生モノ”とは言えないのでしょうか?

結論・・・「スーツやジャケットの寿命は貴方次第」なのです。現実問題としてデザインやシルエットのお直しには限界がありますし、生地の消耗についても対応できかねるものもありますが、基本的には普段の着方(1日着たら最低2日は休ませる・座る時は太腿の生地を摘んで座る・座る時は上衣のボタンは外す等)・お手入れ(ブラッシング)によって5年・10年と使い続けることは可能ですし、デザイン・シルエット・生地の消耗についてもある程度は対応できますので、そうしたことにより着用寿命を延ばすことは可能です。よって、一生モノだと言い切ることはできませんが、1日でも長くお気に入りの服を使い続けることは可能であるということです(ツイードなどの厚手の生地は「父から子へ」という世代を超えた着方も有り得ますが)。

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