#新郎コーデ 結婚式だけじゃもったいない・・・オーダースーツの効用

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長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。

K様が誂えたスーツが仕立て上がりました。

余計なシワのない美しいシルエットの3Pスーツ

今回K様が誂えたスーツは、ご自身の結婚式に着られる特別な日の特別な1着。5月20日の結婚式に備えて年明け早々の1月にオーダーを頂戴しました。それは、花嫁のウェデイングドレスが決まった後に、単に「ウェデイングドレスに合うタキシード」という選択ではなく、「ウェデイングドレスに合いつつも、新郎のこだわりの詰まったオーダースーツ」。上の写真をご覧いただいて分かる通り、余計なシワがないジャストサイズで仕立て上がったスーツには凛とした雰囲気のオーラが宿り、K様の存在を引き立てています。

ピークドラペルをセレクト

お選びいただいた生地はブラウン系でウインドウペンのチェック柄。落ちつた雰囲気とクラシックな佇ましを助長し、それはそれは上品な仕上がりになりました。また上衣の襟はピークドラペルをセレクトされ、派手になり過ぎないバランスの取れた華やかさを醸し出し、裏地は「アズーロ・エ・マローネ(伊語:ブルー系とブラウ運慶のコーディネート)」に則りブルー系のものを。

「本切羽」仕様の袖口

そして、ボタンは少し明るめのベージュとブラウンのマーブル模様を選ばれました。ボタンは明るい色であればあるほどカジュアルに寄っていきますが、重厚感のある生地の色味と絶妙なバランスが取れたことで、重い雰囲気になり過ぎることなく、K様の若々しさもしっかりと引き出せています。

襟付きのウエストコート(ベスト)

更にウエストコート(ベスト)は、上衣同様のピークドラペル仕様の襟付き。パーティーの席で上衣を脱いでもゲストに対して失礼のないよう、キッチリ感を維持することができます。併せてボタンも6つボタン5つがけとし、(上衣が2つボタンだけに)Vゾーンが狭くなり過ぎないよう配慮しました。

ウエストコートがあれば上衣を脱いでもキッチリ感を維持

実は、K様が初めて来店されたのは昨年2月。

その時には「結婚式は2023年の5月に」と決めていらっしゃり、昨年のご来店の際にはジュエリー工房アステリズムにて結婚指輪をオーダーされました。ワタシもアステリズム吉田氏もお世話になったということなのですが、K様ご夫妻の計画性やしっかりされた考え方にはすっかり脱帽。また、指輪のオーダー時にもスーツの生地を見ていただき、その際にご夫妻で話されていた内容がとても印象的でした。

  「友達の結婚式にも着て行けるね!」

  「2人でお洒落なレストランへ食事に行く時にも着れるんじゃない?」

  「子供が生まれたらお宮参りや七五三にも着られるじゃん!」

という会話がお二人の間で交わされる中で、ふと『スーツのオーダーを通じてご夫妻の未来が語られている』ことに気づかされました。ご夫妻の未来を語れるオーダースーツ、ご夫妻の時間に彩りを与えるオーダースーツ、そしてご家族の節目節目を祝うオーダースーツ・・・テーラーというのは‟とても素敵な仕事だな”と改めて実感できた瞬間です。改めて、『スーツというモノを提供しているのではなく、思い出などのコトを提供している』のだという気づきを得られたことを、K様ご夫妻に感謝を申し上げると共に末永いお幸せをお祈り申し上げます!

この度のオーダー、誠にありがとうございました! & ご結婚おめでとうございます!

感謝と祝福!

  

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