ノッチドラペルとピークドラペル・・・相手に与える印象の違い

スーツをオーダーする時「ノッチドラペルとピークドラペルはどちらにしますか?」

と聞かれるのですがどちらにしたら良いのかよく分かりません(泣)

ブログをご覧をいただきまして、誠にありがとうございます。

長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。

スーツをオーダーされる際に上衣の襟型を決める基準というのは、「自分をどのように見て欲しいか(どんな印象を与えたいか)」や「用途」で考えて概ね間違いないと考えます。ノッチドラペルやピークドラペルが持つ由来や成り立ちはあるものの、(ダブルブレストの場合はピークドラペル一択など)の大原則を除いては、ご自身のスタイルを優先して良いのではないかと個人的には考えています。

ノッチドラペル仕様

まず、ノッチドラペルはゴージラインの下に付いているラペル(下襟)が下に下がっており「くの字」のように開いている仕様。オーソドックスな仕様と言えますが、流行に左右されにくく・様々なシーンで使い回しの効くことがメリットと言えます。またラペル幅にもよりますが、7㎝等の細めの幅ですとスタイリッシュな印象を与えることができ、9㎝を超える太めの幅ですと貫禄のある印象を与えることができます。

ピークドラペルで仕立てたスーツ

一方ピークドラペルは下襟が上に上がった剣先のような襟型のことを言います。こちらは前述の通り、ダブルブレストの上衣には必ず用いられる仕様ですが、シングルの上衣にも用いることもできます。ピークドラペルのスーツを結婚式などのフォーマルな席で着ると、華やかな印象を与えることができます。ですから「お祝い」や「おもてなし」の気持ちを表したい時には打って付けの仕様と言えましょう。

ダブルブレストのジャケット

最近は、ご自身の結婚式やご友人の結婚式に参列するためにスーツをオーダーされるケースも増え、そのような場合は華やかさを優先し「ピークドラペル」をご提案させていただくこともあります(決してビジネスで着ることができないということではありません)。

ご友人の結婚式用にネイビー・ピークドラペル・2つボタンスーツ
ご友人の結婚式用にグレー・ピークドラペル・2つボタンスーツ
ビジネス用のグレー・ピークドラペル・2つボタンスーツ

スーツのオーダーに際して迷ってしまったり悩んでしまった時には、何でもご相談いただけると助かります。原理原則(やってはいけないこと等)をしっかりお伝えさせていただいた上で、お客さまのご要望に応えられる・お客さまが見られたい自分を創る仕様をご提案したいと考えております。ネガティブに捉えず、オーダーの過程もお話をしながら愉しんでいただけましたら幸いです。

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