挿すだけでお洒落上級者へ･･･ポケットチーフのすすめ

ポケットチーフというと結婚式などのフォーマルな席に限定されてしまうように思えるのですが

ビジネスで挿しても差し支えないんですか？？」

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長野市のビスポークテーラー・GENTLE BREEZE（ジェントルブリーズ）／ヤマギワです。

最近はポケットチーフを挿していらっしゃる方も増えていますが、中には「キザな感じがして照れくさい」と仰る方も少なくありません。

個人的には「ポケットチーフはどんどん挿しましょう！」と推奨したいくらいなのですが、その際に気をつけて欲しいことを意識していただければ・・・です。そこで今回は、気をつけていただきたい基本的な内容を3つお伝えします。

その１つ目は、白のリネン素材のポケットチーフは避けましょう。

結婚式など最もフォーマルな席には「白のリネン素材」のチーフを挿すことがマナーとされています。そのため、ファーマル以外（例えばビジネスや休日コーデ）でコレをやってしまうとチグハグな印象になってしまいますので、普段身に着けるポケットチーフはシルクやコットン素材のものをお選び下さい。

２つ目は、ビジネスの場では「TVホールド」という折り方をオススメします。

ポケットチーフには様々な折り方がありますが、あまりに華やかな折り方に寄り過ぎてしまうとビジネスシーンには不釣り合いな印象を与えかねません。そのような意味において、胸ポケットからチーフが長方形に覗くTVホールドは（遊び心に先走ることなく）打って付けと言えますが、せいぜい「パフド」までとお考え下さい。

３つ目は色の合わせ方。

ポケットチーフに、敢えて他のアイテムにはないカラーを使用して‟挿し色”にすることもアリだとは思われますが、上級テクニックが必要であることは否めません。そこで、着用しているアイテム（ジャケット・シャツ・ネクタイ等）から色を拾うことで、カラーが散らかることなく・色合わせに失敗することもなくなります。

1990年前後、テレビのニュースキャスターがスーツにポケットチーフを挿して登場したところ、「仕事中にポケットチーフをするなど何ごとか！」というクレームが殺到したそうです。当時は、それくらいポケットチーフというアイテムは一般的なものとして認識されておらず、「特別（フォーマル）な場で身に着ける」ことが常識であったのだと推察されます。

ちなみに現在では、ポケットチーフ挿していないニュースキャスターを探す方が難しいのではないでしょうか。