シャツ襟とネクタイ巾とジャケット襟の法則性
『ジャケットをオーダーする際に「ラペル(下襟)の巾はどれくらいにしますか?」と聞かれるけど、正直基準が分からないから判断のしようがないんですよね・・・』
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長野市のビスポークテーラー〖GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)〗です。
オーダーが初めてのお客さまに限らず、スーツやジャケットを着慣れていても意識していないと答えにくい質問ですが、そのジャケットに合わせたい「シャツの襟の長さや襟の角度、ネクタイの大剣巾」によって決められると良いでしょう。
まず細めのラペルについてですが、襟が短めで襟角度が狭いシャツを好まれる方には、ネクタイの大剣巾が細いものを小さめのノットで絞められることがセオリー。さらにラペル巾はネクタイの大剣巾に合わせると、Vゾーンが美しく映えると言われていますので、細めのラペル(6~7㎝程度)で仕立てることが最適です。
また、標準的なシャツの襟(長さ・角度)を好まれる方のネクタイの大剣巾は(標準的な)7.5~8.5㎝、故にラペル巾は8~9㎝程度となり、シャツ襟が長くワイドカラーやホリゾンタルカラーを好まれる方にはネクタイの大剣巾も広いものを。そしてラペル巾は10~11㎝程度が最適となります。
つまりシャツ・ネクタイ及びラペルの巾の関係には一定の法則があって、まるで公式のように導き出されるものなのですね。
ちなみに一般的には、ジャケットのラペル巾が細いとスタイリッシュで若々しい印象を与えることができますし、逆にラペル巾が広いとカチッと感が増して貫禄のある印象を与えられると言われています。
スーツやジャケットを誂える方が、「その1着をどのように着たいのか」という意図がラペル巾から感じ取ることもできますので、ぜひぜひこだわっていただきたい仕様の一つです。
こうして考えながらオーダーしていただきますと、ラペル巾を決める時間も一層楽しいものになることでしょう♪
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