失敗は許されない・・・お葬式で履いて良い靴・履いてはいけない靴

『お葬式に相応しくない靴ってあるの?』

ブログをご覧をいただきまして、誠にありがとうございます。

長野市中御所のテーラー〖GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)〗です。

お葬式に履くべき靴

‟大人の嗜み”として決して間違えることができないからでしょうか・・・お葬式の服装に関するご質問をいただくことも多々あります。とは言え男性の場合はブラックフォーマルスーツ(礼服)を着用し、黒いネクタイを絞めればほぼ間違いはないのですが、靴で迷われる方が少なくありません。

【お葬式に履く靴 = 黒い内羽根のストレートチップorプレーントゥ】

コレ以外は履いてはいけない!という認識で間違いないでしょう。

足の甲の靴革が内側のものが「内羽根」、外に出ているものが「外羽根」

ポイント① 内羽根(うちばね)式

内羽根式の靴は、19世紀に英国ヴィクトリア女王の夫であるアルバート公が内羽根式ミドルブーツを作ったことに由来し、その清楚でスッキリとしたデザインにより英国貴族のフォーマルユースや室内執務用として普及。

一方の外羽根式はプロシア軍の陸軍元帥が編み出した軍用靴がルーツであり、ナポレオン最後の戦いとしても有名な「ワーテルローの戦い」で使用され、広まりました。その後、着脱や締め付けの調節がしやすいことから狩猟用や屋外作業用として普及します。

このように靴の起源を辿ると、なぜ内羽根式がフォーマルに適しているのかがお分かりいただけるかと思います。

内羽根式のプレーントゥ

ポイント② プレーントゥまたはストレートチップ

また、お葬式に履く靴は装飾性が除去されていることもポイントの一つ。

最初に申し上げました通り、甲部分に1本ラインが入ったストレートチップか甲部分に何の装飾もないプレーントゥだけが適しており、黒靴であってもウイングチップやメダリオン等の装飾が施されたもの及び茶靴は(例え内羽根式であっても)NGとお考え下さい。

お葬式に履いてはいけない靴

これらはお葬式用としてはNG

お葬式に相応しい身だしなみ

さらに靴以外も「装飾性除去」の大前提は変わらず・・・

 *ブラックフォーマルスーツ

  (ジャケットはベントがないものが最もフォーマル・パンツの裾はシングル)

 *ブラックタイ(光沢のないマットな質感・結び目のディンプルは作らない・タイピンNG)

 *シャツ(無地白・カフスボタンNG)

 *ベルト(無地黒)

 *ソックス(無地黒)

加えて鞄や財布は持参せず、(女性のパールと異なり結婚指輪以外の)ジュエリー・腕時計及びチーフも外すこと。

まとめ

以上、少々堅苦しい印象を持たれるかも知れませんが、マナーとは「思いやり」。

故人やご遺族の気持ちに寄り添い、思いやりある所作や服装が大切だということを念頭に置かれると、自然とそれに相応しい佇まいが身につくのだと思います。

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