人生の節目に臨む…‟ご夫妻の未来を彩るスーツ”を誂える
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長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。
S様が誂えたスーツが仕立て上がりました。
仕立て上ったスーツデビューはご両家の「お顔合わせ」
今回S様がスーツをオーダーされた理由の一つが、ご自身の結婚に伴うご両家のお顔合わせ。「お顔合わせ」とは、パートナーとなる方のご家族と自分の家族を正式に引き合わせ・紹介する場なのですが、そのような人生の節目に臨む大切な機会に際しスーツを誂えていただいたこと、とても嬉しく存じます。

人生の節目のスーツにはこだわりのディテールを
そうして仕立て上がったスーツをご試着いただき、とても素敵な笑顔で写真を撮らせていただきました。そんな、人生の節目に臨むスーツにはS様らしい幾つかのこだわりがあります。
その1つが袖口のボタンが外せる(単なる飾りではない)「本切羽」仕様。袖口ボタンというのは元々なかったもので、ナポレオン・ボナパルトが付けたと言われます。その後、19世紀初頭に「診察しやすいように腕まくりをしたい」とイギリス人医師が要望したことから、本切羽が生まれたという説があります。
またS様はスラント(斜め)の腰ポケットも施されました。こちらもイギリスの貴族が乗馬の際に「寒いのでポケットに手を入れたい」と言ったことから、水平に取り付けられていた腰ポケットを(手を入れやすい)斜めにしたことが由来だと言われています。

3ピーススーツを誂えることの意味
更には、S様はウェストコート(ベスト)も。
ウェストコートを着ているだけでフォーマル度が上がることは勿論ですが、上衣を脱いだ時でも(下着を由来とする)ワイシャツ姿になることなく‟きちんとした”雰囲気を醸し出すことができます。
そして、余談ではありますが上衣同様にウェストコートの最下段のボタンはくれぐれも留めることのないようにお気をつけ下さい。ウェストコートのボタンを留めないことになった理由は諸説ありますが、今では‟ウェストコートの着方”として「最下段のボタンは飾り」ということになっています。ぜひご承知おきいただきたいと存じます。

‟ご夫妻の未来を彩るスーツ”を纏い末永くお幸せに
今回お仕立ていただいたスーツは、S様の結婚という人生の一大イベントに向けてオーダーをいただいたもの。スーツが一生モノだとは言いきれませんが、お手入れ次第で10年は着ていただけると考えています(私自身、最も古いスーツは20年以上今でも着続けています)。そのようなスーツに言えることは、これから先ご夫妻のデートにお使いいただけるだけでなく、ご友人の結婚式やお子様が生まれた後のお宮参りや七五三・入卒園式などに袖を通していただくことができ、真に‟ご夫妻の未来を彩るスーツ”に他なりません。
S様ご夫妻には、そのようなスーツを纏いつつ末永く幸せな人生を歩んでいただけましたら幸いです。
この度のオーダー、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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