粛々とスーツを誂え･･･友人の人生の節目に立ち合う

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長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE（ジェントルブリーズ）／ヤマギワです。

Ｏ様が誂えたスーツが仕立て上がりました。

人生の節目に立ち合うスーツ

今回Ｏ様がスーツをオーダーされたきっかけは、ご友人の結婚式。

友人の人生の節目に立ち合うべく、お祝いの気持ちと共に粛々とスーツを誂える･･･いつもながらそのような姿勢に敬意を払わずにはいられません。そもそも「なぜ結婚式の数ヶ月前に結婚式の準備をするのか」、しかも自分の結婚式でもないのに。それは友人を大切に想う気持ちから生じる、とても尊い行いなのではないかとつくづく。

生地を決める（ネイビー×チェック）

そんなO様が選ばれた生地は当店でも人気の高い「canonico（カノニコ）」。落ち着きのあるネイビー地に小さめの格子があしらわれたチェック柄で、20代のO様に相応しい爽やかさや清潔感を感じる色味でありながら、クラシック且つキュートな印象で相応の品位が漂うもの。当初私は、O様にお似合いの生地として「ネイビー×ストライプ」をイメージしていたのですが、ご自身の意向でチェックを選ばれ「自分をどのように見せたいか」をしっかりと持っていらっしゃることに感服した次第です。

こだわりのディテールを決める

主なディテールとしては3つボタン段返りのフロントボタンをはじめ、斜め（スラント）に取り付けた腰ポケットや遊び心のある袖口5つボタン（本切羽仕様）を。そして裏地の内ポケット周りには「台場」を施し、ベントは2本開いたサイドベンツに。ウェストコートも6つボタンを選ばれ、Vゾーンが狭めのクラシックスタイルとしました。

‟大人の嗜み”を身につける

Ｏ様との出会いはかれこれ20年以上前。最後にお会いしたのは、Ｏ様が10代後半で高校卒業と共に上京されるタイミングだったかと記憶しています。それから10年近くの歳月が経ち、立派に成長された青年を見るにつけ何だか嬉しい気持ちになります。加えて周囲に対する心配りや奥様との幸せそうな会話を拝見する中で、しっかりと‟大人の嗜み”も身につけられたのだとしみじみ。

実は新婚のＯ様･･･末永くお幸せに。この度のオーダー、ありがとうございました。

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