「不変的」であること・・・ご自身の責任を全うするオーダースーツ
ブログをご覧をいただきまして、誠にありがとうございます。
長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。
H様が誂えたスーツが仕立て上がりました。
この度のオーダーでH様が選ばれたのはダークネイビーの無地。「着たいスーツ」というよりは「着るべきスーツ」という印象でお話を伺っておりましたが、その言葉の端々に「ご自身の責任を全うする」という意識を感じ取ることができました。
H様同様20代のお客様の多くは、「着たいスーツ」を誂える方がほとんど。それ自体はごく当たり前のことなのですが、お若くしてご自身の立場を考えながらオーダーされるスーツには、こちらとしても身の引きまる思いが致しました。
そうしてご納品の日を迎えたスーツ。
上衣の仕立て上がりは、タイトやビッグシルエットなどの奇をてらったものでなく、いつの時代にも通用するような不変性を意識したもの。それでいて腰のシルエットは緩やかな絞りが入り美しい曲線を生み、着丈や袖丈もジャストフィットな丈感に仕上がっています。
トラウザーズはハーフクッションとし、裾が嵩張らない仕上げに。下半身がしっかりしていらっしゃるH様ではありましたが、ナチュラルな渡り巾と裾に向かってテーパードがかったシルエットも王道の美しさです。画像では見えませんが、股上も若干深めに取ることで腰で履くというよりもしっかりとお腹に乗せて楽に・長く愛用していただけるよう配慮致しました。
不変性・・・流行りを追うことは決して否定するものではなく、それでも何時の時代も変わらぬ美しさを感じられるシルエットで誂えることの大切さを、改めて気づかせていただきました。
H様、この度のオーダー誠にありがとうございました!
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