なぜ切れ込み?ジャケットの背中のお話
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長野市のオーダーメイド(注文服)専門店〖GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)〗です。
ジャケットにはお尻から腰囲にかけて切れ込みが入っているものがほとんど。
なぜジャケットの背中に切れ込みが入っているのか・・・しかもセンターに1本の場合もあれば、両サイドに2本の場合も(中には切れ込みがないものも)。
実はそれぞれに異なる存在理由(由来)があります。
センターベントは、英国貴族の乗馬が由来だとされています。
馬に跨った時、ジャケットの背中中央部に切れ込みがあることによって上半身が格段に動きやすくなるという理屈。
現代では(大半の方が日常的に)馬に股がることはないと思われますが、細身のジャケットや着丈の短いジャケットなど、スッキリ&スタイリッシュな雰囲気で着たい方にはオススメしています。
一方サイドベンツは騎士がサーベルを腰に差す際に、剣の収まりが良くなるように両脇に切れ込みを入れたという説が有力です。
こちらも現代では帯刀されている方はいませんので、視覚的な効果としてはエレガントな着こなしを演出できるデザインということになります。
また、ジャケットの中には切れ込みがないノーベント仕様というものもあります。
実はノーベントが最もフォーマルとされており、礼服等フォーマルな席で着用するジャケットはベントを入れないものとされています。
とは言え現代においてどこまで厳格に対応するかは、招く人と招かれる人の関係性やパーティーの主旨に応じて判断することが大切だと思われます。
こうして見ると何となく分かるのは、実用的な装いほどフォーマルではない・・・ということ。
ジャケットには元々切れ込みなどなく、馬に乗っていて不具合を感じたから切れ込みを入れた。サーベルを差すのに不便を感じたから2本切れ込みを入れた・・・そうして服というのは変化してきましたし、これからも変化していくものだと思われます。
(昨今のビジネスシーンでは「ベント有り」で問題ないということは周知の通りです)
しかしながら「何がフォーマルなのか」を知っていながら着崩すことと、何も知らずに着崩していまうのとでは、その意味合いが全く違ってきてしまうものです。
少し話しが逸れましたが、フォーマルとインフォーマルの違いについては別の機会に。
今回はベントのお話をさせていただきました♪
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