所有すべき靴の優先順位・・・まず揃えるべき靴とは?
「ビジネススーツに合わせる靴を探しているんですが、何から選んで良いか分かりません・・・
まず持つべき靴はありますか?」
ブログをご覧をいただきまして、誠にありがとうございます。
長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。
結論から申し上げます・・・『黒・内羽根・ストレートチップ』をお選び下さい。
その特徴は、上記E.グリーンの革靴をご覧いただければお分かりいただけると思います。まず考えるべきは使い勝手。つまりはビジネスでも(冠婚葬祭などの)フォーマルな場でも間違いのない一足を選ぶことが常道と言え、まず持つべきは『黒・内羽根・ストレートチップ』ということになります。
まずは靴の色から考察していきましょう。
ビジネスシーンでブラウン系の靴はけっしてナシではありませんし、昨今の結婚式ではカジュアル化の中にあってブラウン系の革靴は履いていても失礼に当たらないことが増えてきました。ところが葬儀等の席にあっては喪に服すということから、装飾的な意味合いを持つものは一切排除すべき。黒一択とお考えいただきたいと思います。
次に「なぜ内羽根なのか?」ということを考えていきたいと思います。
紐付きの革靴には大きく分けて「内羽根」と「外羽根」があり、紐を留めている部位の革が中に仕舞い込んであるものを「内羽根」、外側に出ているものを「外羽根」と言います(上記画像参照)。元々「内羽根」は貴族の執務靴が由来といされ、「外羽根」は軍靴が由来とされており、その由来からも分かる通り「内羽根」の方がフォーマルとされています。
実際の履き心地としては、軍靴の方が紐の縛り上げが効き、より足にフィットした感覚で履くことが叶うとされています(軍靴由来ですからブカブカの靴を履いていたら命に関わります)。
最後に「ストレートチップ」について。
靴の甲に直線が入った仕様がストレートチップと呼ばれるものになりますが、何も模様がない「プレーントゥ」ではいけないのかというと、そんなこともなく・・・品数としてストレートチップの方が出回っているケースが多いというだけの理由であり、フォーマル靴としても「黒・内羽根・プレーントゥ」を選ばれても問題はありません。
ただ、上図のようなウイングチップなど装飾が入れば入るほどカジュアルな靴として扱われ、ビジネスでは支障はなくともフォーマルな席では避けるべき靴となってしまいます。ですから、ウイングチップやモンクストラップ、外羽根の靴などは2足目3足目に揃えることをオススメします。
追記として・・・最近はビジネススタイルのカジュアル化も進み、ローファーでも問題がないという企業も増えているようですが、ローファーはあくまでも紐のない簡易靴なので、ビジネスでは慎重に扱われた方が良いというのが現在の私の見解です(もちろんプライベートなどでは存分に愉しむべき靴です)♪
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