テーラーの愉しみ方を知り尽くした「別格」オーダースーツ
ブログをご覧をいただきまして、誠にありがとうございます。
長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。
Iさまが誂えたスーツが仕立て上がりました。
Iさまがお選びになったのはErmenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)。言わずと知れた「生地の王様」です。仕立て上がったゼニアのスーツは常に感嘆することばかりで、羊の脂をまとった上質な光沢感としなやかさは類い稀な質感と言わざるを得ません。
その贅を尽くした光沢感は全くギラギラすることなく、むしろ落ち着いた大人の装いを助長しているように見えますし、生地のしなやかな手触りは「別格」という言葉がぴったり合ってしまうようにも思えます。
つまりは、やはりゼニアは「生地の王様」であることを再確認させられることになります。
今回、Iさまは結婚式などにも参列できるようにスリーピースにてオーダーをいただき、ネイビー地にブルーのストライプが入った少しだけ華やかな生地を選ばれました。生地を選ばれる時に「派手過ぎかな?」と迷われていらっしゃいましたが、(前述の通り)ゼニアの生地は派手になり過ぎることなく・バランスよく上品に仕立て上がって来るのです。
主なディテールとしては・・・
フロントボタンは3つボタン段返りでクラシック仕様
ラペル(下襟)幅9㎝と気持ち広め
ウエストコート(ベスト)は6つボタン5つ掛け
トラウザーズは4.5㎝ターンナップ(ダブル)
などなど、幾分クラシックスタイルに寄ったディテールとなっています。
実はIさま・・・数年前までスポーツに打ち込み、国体にも出場していらっしゃったアスリート。当然の如く既製服では問題解決が難しい‟アスリート体型”ということになります。身長は185㎝を超え、胸板(バスト)ががっちりされていながら絞れている中胴、そしてどっしりとした下半身(発達したヒップと太腿)をされています。
この体型を既製服に当てはめると、胸板に合わせた上衣はダブダブの中胴を生み・絞れたウエストに合わせたトラウザーズ(パンツ)はピチピチパツパツのお尻や太腿を生み出してしまいます。という状況の中で、Iさまは以前よりスーツをオーダーされていらっしゃり、この度素敵なご縁をいただき当店へご来店いただきました。
この度のオーダーでは、スーツ好きのIさまとの生地選びやディテールの選択など、私自身も時間を忘れて愉しい時間を過ごすことができました。さまざまな話に脱線しつつも、お互いのイメージを擦り合わせ・共有していくことで一つのモノ(スーツ)を創り出すプロセスはテーラーの愉しみ方の重要な要素であると思います。30代前半にして、そんな愉しみ方を知るIさまを羨ましく思いつつも‟やりがい”を実感できた瞬間でもありました♪
たくさんのテーラーの中から当店をお選びいただき、誠にありがとうございました!
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