キーワードは「世界三大毛織物」・・・‟ジャケパンスタイル”のためのジャケットを仕立てる
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長野市のビスポークテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。
Sさまが誂えられたジャケットが仕立て上がりました。
当店でたくさんのオーダーを頂戴しているSさま。これまではイタリア生地で仕立てることが多かったのですが、今回お選びいただいた生地は世界三大毛織物の産地として名高い尾州は「Miyuki」の夏生地。
※世界三大毛織物産地 = イタリア・ビエラ、イギリス・ハダースフィールド、日本・尾州
「REDA」や「カノニコ」のグレーとネイビーのトラウザーズに合わせて着たいというご要望で、どちらにもコーディネート可能なベージュ系でお仕立てすることに。
今回「ジャケパンスタイル」はビジネスでも用いられるとのことでしたので、明るめのボタンではなくダークブラウンの落ち着いた色味をチョイス。とは言え全体的な印象は(無地ではない)「ウィンドーペン」柄が入ることにより、落ち着き過ぎることなく・クラシックな雰囲気を漂わせつつも・堅苦しい雰囲気にならない・・・絶妙なバランスが保たれています。
ジャケパンのコーディネートの難しさは、スーツのように上下(ジャケットとトラウザーズ)が一緒ではないということ。それだけに個々のセンスが問われてしまうことになりますが、基本を抑えることで難しいものではなくなります。その一つが「濃い色×淡い色」というセオリー。つまり、ジャケットが濃い色であればトラウザーズは淡い色のものを選ぶということを心がけてみてはいかがでしょう(ジャケットが淡い色の時はトラウザーズが濃い色)。
今回オーダーをいただいたジャケットは夏生地でありながら、裏地を全体にあしらった「総裏」で仕立てています。ご要望によっては、まったく裏地を使用せず毛芯や肩パットを抜いた大見返し仕立てなども承りますが、Sさまの場合は企業経営者と会われる機会も多く、必要以上にカジュアルな雰囲気を助長すべきではないという判断から、芯地を入れた総裏でしっかりと仕立てさせていただきました(肩パットは抜いています)。
なお、総裏で仕立てることにより「表地を傷めることなく・型崩れしにくい」というメリットもあります。真夏は、ほぼ屋外ではジャケットは着ないことを考慮しますと「総裏」という選択肢もありかと思われます。
Sさま、この度もありがとうございました♪
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