シンプルな生地ほど「上質」が際立つスーツ ~大人の嗜みに遊び心を~

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長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。

T様が誂えたスーツが仕立て上がりました。

「上質」を最優先した極上ダブルブレストスーツ

スーツを仕立てるにあたりT様が希望されたことは2つ・・・「ダブルブレスト」であること、そして「上質」であること。その佇まいから、ファッションだけでなくライフスタイル全般にこだわりがあることが見て取れるT様としては、当然のご要望かも知れません。クルマ・腕時計・靴の他、服飾小物に至るまでのこだわりが、自分自身を表現する手段であることには共感するばかりです。

そんなこだわりを踏まえつつ仕立て上がったスーツはジャストフィットだけに宿る「美しいシルエット」を生み、T様の存在を一層引き立てる極上の1着となりました。

‟大人の嗜み”が溢れるディテール

今回T様が選ばれた生地は、イタリアの名門「CANONICO(カノニコ)」のブラック地にシャドーストライプが施されたもの。羊毛の脂分を蓄えた生地が漆黒と相まって独特の光沢を放ち、シャドーストライプの陰影が生地自体の「上質」感を存分に感じさせてくれます。加えてダブルブレストが醸し出す威厳や重厚感が「上質」に更なる華を添えるのでした。

その他、斜めに取り付けられた腰ポケット「スラントポケット」やクラシックな雰囲気を助長する「チェンジポケット」、幅が広いピークドラペル(襟)などがフォーマル且つエレガントな1着に仕上げ、‟大人の嗜み”を表現するに余りある装いとなりました。

‟大人の遊び心”が溢れるディテール

但し、T様がお持ちの遊び心も忘れません。

裏地はスカル(ドクロ)をデザインした華やかなものをセレクト。ダブルブレストスーツは起立姿勢でも着座の時でもフロントボタンを外さないことが「正しい着方」ということになるため裏地を見せることはほぼ無いに等しいのですが、‟自分だけの密かな楽しみ”をココに仕込まれました。フォーマルな雰囲気に忍ばせた「大人の遊び心」と言えます。

大切な方の‟人生の節目”に立ち合うスーツ

今回のオーダーは幼いころから親しくされていたご親族の結婚式参列に伴うもの。9月末の結婚式でありながら、ご来店いただいたのは猛暑の盛りである7月。真夏に秋の準備を進めること自体が‟大人の嗜み”とも言えますが、数ヶ月も前からお世話になった方の人生の節目を祝うために準備を進める想いというのは、何度立ち合っても尊く・頭が下がります。

結婚式当日は、T様が纏われたダブルブレストスーツが華を添え・新郎新婦にとっても思い出深い一日になることをお祈り申し上げます。遠路お出かけいただきオーダーを頂戴致しましたこと、誠にありがとうございました。

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