暑い季節を乗りきるジャケット・・・「生地選び」と「仕立て方」で涼やかに過ごす方法
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長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。
K様が誂えたジャケットが仕立て上がりました。
「ジャケットくらいは着ておきたい場面」のために
K様はお仕事柄日常的にスーツに袖を通しているわけではないのですが、お立場上、異業種交流などの場でスーツを着なけらばならないことも多い方。そのような場では固苦しい雰囲気の会場もあれば、少しだけカジュアルとは言え「スーツとは言わないまでもジャケットくらいは着ておきたい」という会場もあり、今回は後者に相応しい‟春夏用”としてジャケットを誂えていただきました。

暑い夏を「生地」と「仕立て」で涼やかに過ごす
昨今の夏は屋外でジャケットやスーツの上衣を着ていられるのは5分が限界。そこで、この度はイタリアの名門「canonico(カノニコ)」のvintageシリーズ・Wool×Silk×Linenのいわゆる‟三者混”をお選びいただきました。こちらの生地はLinenを用いることで清涼感が得られる他、WoolやSilkを合わせることで生地自体が独特の風合いや高級感を醸し出す逸品。
仕立ては芯地や裏地・肩パッドなどを抜いたアンコンストラクテッド仕様で、軽量で体に馴染む柔らかな仕上がりとなっています。
猛暑の夏を生地選びと仕立て方の‟妙”で乗りきる・・・まさに常日頃からジェントルブリーズが提唱している「暑い季節には暑い季節に相応しい生地&仕立てを・寒い季節には寒い季節に相応しい生地・仕立てを」を体現していただいた1着です。

細部に宿る「夏ジャケット」へのこだわり
それに加えてK様がセレクトされたボタンは「ブラウンシェル(貝)」素材。スーツなどでは使用することが少ない素材ですが、夏に着たいジャケットには「海」をイメージさせてくれる素材が粋な雰囲気を与えてくれるもの。しかも光の入り方や角度によって様々な表情を垣間見ることができるシェルボタン・・・その美しさが特別な1着であることをまざまざと見せつけてくれています。

仕立て上がりで分かる、誂えた方のお人柄
そして、遊び心も忘れず。ブルーのグレンチェック柄や(生地に)SilkやLinenを使ったことで生まれる光沢に(そもそも)存在感があるのですが、ワンポイントとして袖口のボタン穴かがり糸をホワイトにすることで、抜け感と夏らしいマリン感が生まれました。
何ごとも真面目に取り組み・楽しむことを忘れないK様ご自身のお人柄が、ジャケットから伺い知ることができるようです。
K様、この度のオーダーありがとうございました!

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