演奏しやすく且つ美しく・・・プロとしてのこだわりが詰まったオーダースーツ
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長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。
梨本卓幹様が誂えたスーツが仕立て上がりました。
いつもお世話になっている梨本様ですが、今回のオーダーはライトブラウンのチェック柄にて。お選びいただいたのは‟生地の女王”Loro Piana(ロロピアーナ)のAustralis。毎年オーストラリアで開催されるwoolのオークションで最高品質のモノを落札しているLoro Pianaの中で、選りすぐりの・繊維が細かく・特別なwoolだけで織り上げた生地なのです。
そうして仕立て上がったスーパー150’sを用いた繊細且つしなやかな質感のスーツは、品格ある光沢感を生む、女王の名に相応しい逸品です。
こちらのスーツは梨本様のピアニストというお仕事柄、舞台衣装として様々な工夫が凝らされています。その一例としましては、ピアノを演奏するする際に上衣が椅子とお尻の間に挟まり演奏動作に支障がないよう、少し短めの丈感となっている他、アームホールやバストの寸法なども可動域を広く取れるような工夫が為されています。
また、ウエストコートの丈やトラウザーズの丈にも美しい姿勢が保たれるようなこだわりがちりばめられています。
特徴的なディテールとしましては、シングルブレストのピークドラペルと斜めに取り付けられた腰ポケット(スラント仕様)に加えてチェンジポケットも。トラウザーズはタックを1本入れたインタックとし、股上を深めに取ったクラシックな仕様に(タックは演奏時に腰回りが楽になるような目的もあります)。そしてウエストコートは4つボタンのダブルで、上衣と同様ピークドラペルを採用し、着こなしに華を添えています。
梨本様は長野県千曲市(私も住んでおります)のご出身で、東京藝術大学を卒業後ハンガリー国立リスト音楽院に留学。最高学位の「ピアノ・ソリスト・ディプロマ」を取得され、帰国後も精力的に演奏活動を行なっていらっしゃいます。気さくなお人柄で靴や服飾・カメラなどにも造詣が深く、いつも愉しい時間をご一緒させていただいております。
2022年にはファーストアルバム『言の葉Music』を発表されました。こちらのアルバムにはハンガリーの民謡など(私としては)少しマニアックに感じられる楽曲から、ショパンやリストなどの‟聴いたことのある”楽曲まで幅広い音楽が収録されています。ぜひ聴いてみて下さい。
益々ご活躍の場を広げられている梨本様。今回仕立てられたスーツを着られて演奏する日を楽しみにしております。
この度のオーダーもありがとうございました!
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