待ちわびた日のジャケパン･･･ご両家顔合わせに着るべきスタイル

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長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE（ジェントルブリーズ）／ヤマギワです。

Ｋ様が誂えたジャケット＆トラウザーズが仕立て上がりました。

今回Ｋ様がオーダーされたジャケパンスタイルは、王道とも言うべきネイビージャケットに千鳥格子柄のトラウザーズ。ジャケットにはイタリアの名門「Canonico」の生地を用い、6つボタン2つ掛けのダブルブレスト仕様。ピークドラペルの幅も十分に取り、Vゾーンはとても美しいラインを描いています。

トラウザーズについては、元々Ｋ様から「グレンチェック柄で」というご指定をいただいたのですが、より若々しくアクティブな印象を与えられる「千鳥格子」に変更。グレンチェック程落ち着いた雰囲気はないものの、実に爽やかな印象となりました。

こだわりの仕様としては、ジャケットの袖口の「本切羽」仕様やトラウザーズのタック（こちらは英国仕様のインタック）、更には裾の4㎝ターンナップ（ダブル）に至るまで、Ｋ様がイメージされるトラディショナル且つモダンなスタイルが具現化されたと言っても過言ではないと思われます。

この度のオーダーはＫ様のご結婚に際して、ご両家の顔合わせの際に着られる1着として用意されるとのこと。ご両家が北海道と茨城県という距離に加え、コロナ渦と言った過酷な状況を経て漸く実現した「顔合わせ」･･･その間に子宝にも恵まれたのですが、Ｋ様ご夫妻にとっては待ちわびた人生の節目となる日であることに間違いありません。

そんな特別な日に着られる1着に、私自身もある種の緊張感を持って向かわせていただきました。