さまざまな着用場面にバランス感覚を・・・優れもの3Pスーツを誂える
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長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。
K様が誂えたスーツが仕立て上がりました。
この度のオーダーではK様から、
「友人の結婚式に着られて、出張などの際にビジネスでも着られるスーツを」というお話を頂戴しました。そこで考えなければならないのは、フォーマル(お祝いの席)を意識し過ぎて華美なデザインや仕様にならないことと、逆にビジネスに寄り過ぎて‟(結婚式に)仕事着を着て来ました”という印象にならないこと。つまり上記2点のバランスが重要ということになります。
そこでK様が選ばれた生地は、若干の光沢感があるブラック地にウインドウペン柄があしらわれたもの。厳かなブラックでありながらウインドウペン柄がそれを和らげ、生地自体の光沢は華やかさを助長しつつも華美になり過ぎない抑制された絶妙なバランス。まさにフォーマルでも着られ、ビジネスにも相応しい一着ということができます。
ディテールとしては、腰ポケットはスラント(斜め)仕様・袖口のボタンは3つの本切羽で、フォーマルな席では着用頻度の高いウエストコートも誂え、3P仕立てとしました。
ここ最近、結婚される方のオーダースーツのご相談も増えているのですが、同時に「友人の結婚式に着たい」とおっしゃりスーツを誂える方も多くなっています。前者はオリジナリティ溢れる結婚式を挙げたいという新郎新婦のご意向が色濃く反映し、後者は友人同士の「絆」を大切にされる世代の方々が20代となり、結婚を考える年代になったということに起因するのでしょうか。
私自身の憶測に過ぎませんが、人と人との繋がりを(特に)大切にされる世代を目の当たりにしつつ、友人の結婚式を‟一張羅”で祝いたいという「相手を想う気持ち」に都度都度感動しております。
今回K様には、フォーマルな席におけるシャツやネクタイのコーディネートに関するご質問を受けつつ、様々なご提案もさせていただきました。スーツは華美にならなくともシャツ・ネクタイなどで華やかに装うことは可能ですし、お祝いの席では華やいだ服装の方が、ご友人様に‟お祝いの気持ち”も伝えられるというものです(新郎より派手になってはいけませんが(笑))。
この度は、遠路ご来店いただき誠にありがとうございました!
ご友人の結婚式が思い出に残る一日になりますように。
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