エルメネジルド・ゼニアの極上生地で仕立てた冬のオーダージャケット
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長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。
S様が誂えたジャケットが仕立て上がりました。
今回S様が選ばれた生地はE.ゼニアの冬の定番であり、ロングセラーを誇るELECTA(エレクタ)シリーズ。厳選されたwoolが為せるイタリア生地のしなやかさと、(E.ゼニアとしてはやや太めの)スーパー110sで織り上げられた英国的な「質実剛健」といった雰囲気を併せ持つ生地。とは言え目付(1m×1.5m当たりの生地の重さ)は300g強に抑えられ、故にとても着心地の良い仕上がりとなっています。
つまりは、エレクタの名が示す通り「秀逸」<エレクタ=(ラテン語で)秀逸>な逸品と言えましょう。
S様はジャケパンスタイルとして、当店では(スーツのみならず)ジャケットやトラウザーズ(パンツ)のオーダーを数着いただいており、この度は冬用のジャケットとしてオーダーを頂戴しました。お手持ちのトラウザーズとのコーディネートを熟慮された結果、前出のE.ゼニアのエレクタシリーズのブラウン系のチェック柄をセレクト。
袖口のボタンを外すことが可能な「本切羽」や「スラントポケット」(斜めに取り付けられた腰ポケット)、更には「本台場」仕立てなど細部にまでこだわられた仕様となっています。
前回S様にオーダーをいただいたのは夏物ジャケット。真夏にジャケットを着用される方は少なくなりましたが、それでも‟いざという時”には必ず必要となるものです。こうして春夏と秋冬のジャケットを持たれることを推奨したいのですが、それはなぜか?
今回仕立てられたジャケットをご覧いただくとお分かりになると思いますが、秋冬生地は「見てるだけで温かみがある」ということ。逆に春夏に着てしまうと暑苦しく見えてしまうのですが、逆に春夏ジャケットを冬に着てしまうと寒々しい印象となってしまいます。つまり、季節に応じてジャケット(やスーツ)を所有するということは、他者に対するマナーに他ならないということなのです。冬に春夏生地を着ていると「あの人寒くないのかしら?」と余計な心配をさせてしまったり。
寒い季節には温かみのある、暑い季節には清涼感のあるジャケットを。
S様の‟大人の嗜み”・・・さすがです。
この度のオーダー、誠にありがとうございました♪
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