シンプルでありながら存在感がある着こなし・・・チャコールグレーのオーダースーツ
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長野市中御所のテーラー・GENTLE BREEZE(ジェントルブリーズ)/ヤマギワです。
Iさまが誂えたスーツが仕立て上がりました。
この度Iさまには2着のスーツをオーダーしていただきましたが、今回はビジネスシーンで存在感を放つチャコールグレースーツのご紹介。チャコールグレーのスーツと言えば干場義雅さんが有名ですが、シンプルな着こなしの中に難しさも同居するというのが私の見解です。干場さんと言えばチャコールグレースーツに白いYシャツ、そしてブラックソリッドタイを絞めていらっしゃる姿が定番。それでもシンプルであるが故の無表情な着こなしになることなく、常にさすがの存在感を醸し出しています。
Iさまからも「干場さんのイメージで」というお話をいただき、会話を重ねながら生地やディテールを選びイメージを具現化していきました。もともとスーツスタイルにこだわられオーダーメイドのご経験も豊富なIさまですから、さまざまなお話をさせていただく中で、たくさんの想いが盛り込まれた1着に仕上がったのではないかと思います。
そして「着こなし」・・・シンプルなスーツであればあるほど、私はサイズ感が重要だと考えます。つまりはシンプルであればあるほど誤魔化しが効かないということ。そこで行き着くところはやはり「オーダーメイド」ということになります。
それではディテールについて・・・
こちらのラペル(下襟)幅は8㎝。一見普通の幅ですがIさまの身長は185㎝を越えますので、バランスとしてはスタイリッシュな印象を与えられるものとなっています。更にはフロントボタンを2つ・腰ポケットはスラント(斜め)仕様とし、こちらもスタイリッシュ感を助長。
また、袖ボタンは「本切羽(本開き)」、トラウザーズの裾は4.5㎝ターンナップ(ダブル)仕様にまとめました。
今回チャコールグレーの生地としてIさまにお選びいただいたのは、イタリアの名門「Canonico(カノニコ)」。
カノニコは創業350年以上の歴史を誇る老舗で、世界三大毛織物の産地であるイタリア北西部のビエラ地方を拠点としています(ちなみに世界三大毛織物産地は、他に英国ハダースフィールド・日本の尾州)。糸の生産から生地の仕立てまでを自社で一貫して行い、そのクオリティーの高さには定評があります。
硬派な表地に彩りを添える裏地の美しさにも魅了されつつ。
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